天使達の剣が悪を貫いて 勝利の輝きに目をくらましている
身を守る為に放った弾が痛くて
マクベスのように震えたまま夢の
夢の終えんを待った
開けて
見降ろしている
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世界、だ
詩篇:不機嫌なトゲ(抜粋)
証明するものが何もないと
正義や勝利がないと
自分が汚れてゆく気がするのだと
風の声がしては消えていった
あいまいで役割のない生命が
一つ一つ花開いては枯れてゆくだけの循環に
無理矢理あてはめようとするのは怠情だ
時代の音
笑う音
怒る音
その間も
カチカチ
回る
死へのカウントの前で
ひざまずいて
沈黙を守れ と 紫色の顔をしている小市民達
俺達には 勝利が
勝利が必要だ
歴史は半分は肯定された
カウントは さらに高まり
コマクやジンゾウを突き抜ける
半分の否定が赤い舌のよに
チラチラ遠くの方で揺れている
捕まえたら じょう舌な舌っ先だった
だった、 勝った、 ったった
壊れる、
壊れてしまう
ルールが モラルが 全てが 個が
平成な時
力を力で打ち負かし
やってきた
荒野の時
乾いた砂の上で
俺達が捕まえるのは何か
教えてほしい
その時
立ち尽くすのが金色の領土さであれ
その下に
埋れた あの鮮血を
ぬぐいとることは出来ないだろう
汚れた指先に慄いて
血ぬられた平和が語る夢は
見ているまま
永遠に凍りつくと知るだろう
公共の愛を投げ捨てろ
人民共通の標語とやらを打ち砕け
夢をみる前に 俺達は目覚めなければならない
全てを分類し、あらゆるラベルを貼りつけるけれど
その削り取られた、
そこにこそ
僕は隠れている。
短編集:五月病後遺症より